フランス語が読めなくたって。目に優しいフランス本ブックレビュー。



セ・サンパ
感じいい!親切!ちょっと贅沢!「セ・サンパ」とパリジャンは表現します。そんなサンパなパリを、ほぼ毎週更新でご紹介しています。
ポッカポカのパリの冬 2002.12
 暖かいブランケットにくるまって気分はポカポカ、眠気で目がとろけそう。冬の夜は長いのに、読書って意外にすすまない。絵や写真の読書って、冬にピッタリ。ノエルが近づくとこの手の本がフランスの本屋さんの棚を飾り、ノエル気分はさらにもりあがる。パリの冬はまだ続きます。フランス語が読めなくたって、心もからだもポッカポカ。目に優しい本をあつめてみました。
La campagne a la mer
「なつはふゆにあこがれて、ふゆはなつにかえりたい」と歌っていたのはだれでしたっけ?冬の海がすきだったのは、ドッビュッシーだけではなさそう。南仏のカラフルな海とはちがい、ノルマンディーの海は夏でもちょっと淡いパステルカラー。だからどことなく、寒い海のイメージが強い。でもグレーや鈍色(にびいろ)の蒼はこんなに豊か。この季節によく食べるノルマンディーの煮込み料理のディナーのあと、真冬の海に想いをはせてみて。



リンゴの木や牛、といったどこかノンビリしたノルマンディーの田舎。
短いエッセイと、素朴なタッチのスケッチが美しい。
(editions ouest-france)
The Misfits (cahiers du cinema)




ジョン・ヒューストンは、マリリンが
もっとも信頼をよせていた監督だった。
(cahiers du cinema)
ジョン・ヒューストン監督の1961年の名作「ミスフィッツ/荒馬と女」。豪華俳優陣(マリリン・モンロー、クラーク・ゲーブル、モンゴメリー・クリフト)が公開時話題をあつめた。砂漠の中での、男と女のすれちがいを情感豊かなモノクロームで描いた美しい作品。その撮影現場でのオフショットを集めた写真集。ちなみにこの作品がゲーブルとマリリンの遺作となった。それを知ると、わきあいあいとしたオフシンーンでのスターの表情は永遠の輝きだけれど、なぜか透き通ったものに見えてくる。
Herbes Folles (flammarion)
フナック(パリ市内にある大型書店)の児童書コーナーで見つけた、雑草の写真集。"野の花"ともちがう、"野趣あふれる"わけでもない、ありふれた雑草たち。ただよく見てみると、素朴なたたずまいの中に少女のように可憐な表情が見えてくる。どこか懐かしく、遠く記憶を手繰り寄せたくなるような優しい気持ちになってくるから不思議。煩雑に過ぎていく日々の中で、雑草に想いを寄せるなんて。そんな暇はないんだけれども。ン?悪くないか、こういうのも…。


(flammarion)

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