サン・ラザール駅前広場にそびえる2体のタワー状作品は、1960年代に起こった芸術運動ヌーヴォー・レアリスムの一員、アルマンの作品です。駅らしく、それぞれ<旅行カバン>と<時計>が積みあがっています。
サン・ラザール駅は、パリにある6つの主要ターミナル駅のひとつです。パリ西郊外、さらにノルマンディ方面への足として1日に45万人の利用客があり、パリ北駅に継ぐ規模となっています。駅の歴史の始まりは1837年。ルイ - フィリップ1世の命により、パリとサンジェルマン・アン・レイを繋ぐ鉄道開通の際、イル・ド・フランス圏において初めての駅として建造されました。
駅は美術作品上にも登場します。写真家・カルチエ = ブレッソンが、水たまりの上にひらりと足を踏み出す人物を写したのは、「サン・ラザール駅裏」。印象派のモネは「サン・ラザール駅」と題した絵を描き、近代美術の創始者・マネは、駅舎は見えないものの同駅付近を描いた「鉄道」を残しました。
印象派の足跡を訪ねてジヴェルニーやアルジャントゥイユ、ポントワーズなどへ行くには、また、モン・サン・ミッシェル方面も、サン・ラザール駅をご利用ください。
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