パリ5区、カルチェラタン界隈にある英語の書籍を扱う書店、シェイクスピア＆カンパニー。連日ショップにはツーリストやフランスに住む英語圏の人々がやってきます。なぜそのような人気があるのか？
初代の店主シルヴィア・ビーチの時代には、ジェイムス・ジョイスの名作『ユリシーズ』を出版。ヘミングウェイやフィッツジェラルドなど名だたる作家が集う場となりました。その後戦争のために閉店を強いられながらも、2代目、3代目の店主もその意志を継ぎ、茶会や、リーディングのイベントに加え、作家志望の若者が書店の手伝いをするかわりに、宿泊や執筆ができる場として提供するなど、独自の営業方針で世界から読書愛好家たちが訪れる聖地となっています。現代作家ではアメリカを代表するポールオースターなども、この書店に関わったことで知られています。