Gerda MULLER(ジェルダ・ミュラー)は1926年生まれのオランダ出身の挿絵画家、アムステルダムとパリの美術学校で学んだのち、フランスの出版社と組んで、素晴らしい絵本の数々を世に送り出してきました。彼女の挿絵した本は世界30カ国に翻訳され、今も子どもたちを魅了し続けています。今回ご紹介するのは、Flammarion(フラマリオン)社が手がけている、子ども向け絵本シリーズ、Pere Castor(ペール・カストール)出版からの2冊です。
「marlagette」は心優しい少女マルラゲットと森のおおかみの、 出会いから別れまでの交流を描いた絵本、「Boucle d’or ブゥクルドー」は日本では「3匹のくま」となっているでしょうか、Boucle d’orと呼ばれる女の子が、ひとりでくまの家に忍び込んで、スープを飲んだり、ベッドで眠り込んでしまったりするお話です。ちなみにBoucle d’orというのは金色の巻き毛、という意味、この女の子の愛称なのです。
モンパルナスにある大型の本屋さんFnac(フナック)で求めました。各1・95ユーロ、14×16センチ、小さな宝石のような本です。心のこもった丁寧な挿絵を追うだけで内容がわかります。1冊ずつ2名さまに。
「ジェルダ・ミュラーさんについて、エッセイ「ケイのわんぱく物語」でも紹介されています。」 |