パリでノートルダム大聖堂に次いで2番目に大きなカトリック教会です。1646年よりその建築は始まり、紆余曲折を経て竣工は1870年。右塔が未完成、ユニークなデザイン違いとなった2本の鐘楼の間にあった切妻屋根は、落雷で破壊された後は再建されず、より特徴的な全体フォルムを生む結果となっています。
1915年にフランス保護歴史建造物に指定されたサン・シュルピス教会は、その歴史の重みと、加えて、プレヴォやバルザックが小説に書き、<ダ・ヴィンチ・コード>の舞台となったことなどでも名が知られます。芸術品の宝庫でもあり、ピガール作の聖マリア像や、「ジャコブと天使の戦い」などのドラクロワのフレスコ画といった、重要な美術作品も見逃せません。また、フランスで最大規模の楽器のひとつに数えられるオルガンは、その彫刻装飾とともに、保護歴史美術品として登録されています。
教会は7h30から19h30まで開いています。今月いっぱいは広場でブックサロンやブロカントなどが開催されていますので、それもついでにお楽しみください。
Place Saint-Sulpice
2, rue Palatine 75006
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