フランスで古い建物に住むと、高い天井に梁が大きく跨がって、素敵な暖炉があったり、床がギィギィいったり、歴史の重みと比例するかのように階段が傾いでいたり、何とも風情たっぷりです。一方で、室内は改装されていても配管は古いままだとか、古い建物全体の排水施設に問題があったりして、水のトラブルが発生することも少なくありません。
ある朝、階下の住人が訪ねてきました。聞けば、トイレが逆流して溢れたとのこと。業者を呼び点検清掃をし、原因は我が家のさらに上階で、トイレにキッチンペーパーを流していたこととわかりました。当然溶けずに残り、階下のトイレのところで詰まって溢れ出てしまったのです。2週間ほど前に、上階のシャワーが原因で我が家の浴室の天井からポタポタと水漏れしたばかりなのに、続けて水まわり。でもトイレの件は建物・設備のせいではありませんよね。
その日は「解決するまでトイレを使わないで」と言われ、カフェへ避難して、サンパ(=いい感じ!)ではないネタで「セ・サンパ」の本原稿を書いたのでしたー。 |