モンパリ セサンパ
感じいい!親切!ちょっと贅沢!「セ・サンパ」とパリジャンは表現します。ここでは、そんなサンパなパリのプチ情報をご紹介します。

2011.11.30 フランス牡蠣事情

 フランスで一番牡蠣を食す時期はクリスマスと新年です。日本の スーパーなどでは殻を外してパック詰めで購入することが多かったため、木の箱に詰まった殻付きの牡蠣を何ダースも買っていく人々に驚き ました。
旬の時期は10〜4月くらいですので、まだまだのんびり 食べられるのですが、やはりみんなでわいわいシャンパーニュをか たむけながら、牡蠣談義に花を咲かせることもしばしばのホリデー シーズン。日本の牡蠣に比べで身がうすいので、生食が主です。
レモンをしぼったり、ワインビネガーとエシャロット、牡蠣の産地 ブルターニュ地方ではその土地の特産のシードルビネガーを垂らし たりと、酸味を添えて食べるのがポピュラー。
ところがある日牡蠣の品質にも定評のあるパリのシーフード料理の 老舗ビストロLe Domeへ出かけたところ、牡蠣を熟知したギャ ルソン曰く、「レモンやビネガーは口の中で酸味が牡蠣の味わいよ り強くなり、おすすめできません」ときっぱり。それ以来レモンや ビネガーは少し御法度な気持ちになり、シンプルに牡蠣に内包され た潮の味を楽しむスタイルに切り替えたのでした。さすが、美食の 都です。

閉じる