5月15日、大統領官邸エリゼ宮に「入居」したフランソワ・オランド。フランス第五共和政七代目大統領となりました。ラジオやインターネットでは、この日からまさに分刻みで、新大統領の行動を伝えています。
最終投票前、有権者の<反サルコジ>の空気と、政党レベルでは極左票を全て取り込み、中道派、極右派の票もかなり流れると予想されていたことから、メディアではオランド優位とされていましたが、みなさんはどのように予想されましたか? 6日に行われた第二回目投票の際には、友人達がワイン1杯でほのぼのと賭けをしていましたが、どちらが当選するかではなく、得票率を巡る、細かいものとなっていました! 得票率はオランド51,8%、サルコジ48,2%という結果でしたが、この数字、社会党フランソワ・ミッテランが1981年にヴァレリー・ジスカール=デスタンを破った際と、同スコアなのだそうです。社会党派は歓喜、文字通り「フランソワが還ってきた!」。
私達、在仏外国人は、移民排斥に走ったサルコジに絶望、憤慨し、サルコジ再選を恐れていました。しかし最重要課題のフランス経済は相変わらず厳しい状況にあり、新大統領が<世直し>できるのか、不安の声も実は大きいのです。
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