まだまだ寒さの厳しい日が続くパリですが、一歩一歩春が近づいている様子が感じられます。
道端の樹々は小さな芽をつけ、日に日に膨らんでいます。日の出も時間も少しずつ早くなりました。
どんよりと重い灰色の空に覆われつつも、マルシェにはタンポポの葉が並びはじめました。
春の訪れを教えてくれる野菜のひとつです。フランス語でたんぽぽは"pissenlit"。
同じ響きの、piss en lit で、ベッドでおねしょという意味。実際に利尿効果もあるそうです。
寒さの続く中、タンポポの葉をみつけると、やっと長い冬が終わり、春がやってくるんだ!
と気持ちが浮きたちます。サラダにして、食卓へ。若い葉はやわらかく、ほんのり苦みが美味。
そろそろ春じたくを始めなくては、と思いながらいただきます。
|