9月に入りました。パリにも人が戻り、新年度がスタートです。この時期マルシェや田舎のおばあちゃんの家の木は、プラム系の果実が食べごろとなります。
なかでもフランスらしいプラムといえば、ミラベル。名前といい、黄色い小粒の実といい、なんとも愛らしい果実です。
フランス映画の巨匠、エリック・ロメールの作品に『Quatre Aventures de Reinette et Mirabelle / レネットとミラベル 四つの冒険』(1987)という作品があります。
田舎育ちと都会育ちの二人の少女が、美しいフランスの自然の中で遊ぶ間に交わされる小さな会話の数々、その中にきらりと光る宝石のような瞬間を感じさせてくれる、やはりロメール監督らしい作品です。
ミラベルの季節になると、観かえしたくなる映画です。
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