2011.09.21
DYNAMO-FUKUSHIMA ディナモ福島
2011年9月17日〜18日、「第28回ヨーロッパ文化遺産一般公開デー」が開催されました。公立・私立機関、政治的、また歴史的重要建造物など、普段は一般公開されない場所が見学できるとあって大人気の企画です。今年は国内全体で1200万人以上の人出となったそうです。
この2日間、グラン・パレには、パリ大学教授でもあるアーティスト、ヤン・トマの「DYNAMO-FUKUSHIMA ディナモ福島」という企画がお目見えしました。240台の自転車が発電機(ディナモ)に繋がれ、来場者がこいで明かりを灯すという参加型インスタレーション。エネルギーの在り方と私達ひとりひとりの関わり方を考えるとともに、福島原発や、東日本大震災の被災者に想いを馳せるイベントとなりました。1万6000人以上の来場があり、書籍やグッズの販売等を通して義捐金も集められました。
発電はシンボリックなもので、実際に送電されるわけではありません。フランスではこういったアート企画を通して、楽しみながらも考え、応援する試みはまだまだ続きそうです。
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