ヌテラのクレープ
チーズと卵のクレープ
■レ・アルのクレープ
3 rue Pierre-Lescot FORUM DES HALLES 75045 Paris(1区)(Forum des Hallesの地上階、Porte lescot出口横)
metro:les Halles ligne 4
営業時間 : 水曜~日曜 13:00~23:00
主なメニュー
<甘いクレープ>2.20~4.60ユーロ
砂糖・バター(sucre-beurre)・・2.20ユーロ
ヌテラ(Nutella)・・3.00ユーロ
マロンクリーム(crème de marrons)・・・3.30ユーロ
各種ジャム(confitures)・・2.90ユーロ
<塩味クレープ>3.80~6.50ユーロ
チーズ(fromage)・・4.20ユーロ
ハム(jambon)・・4.20ユーロ
七面鳥胸肉(blanc de dinde)・・4.50ユーロ
卵(aux oeufs)・・3.80ユーロ
各種組み合わせ・・4.90~6.50ユーロ |
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パリのおやつの定番と言えば、やはりクレープ。街のいたるところにスタンドのクレープリー(クレープ屋crèperie)があり、夕方になると、学校帰りの子供たちや、小腹のすいた人たちでにぎわっています。
そんな数あるクレープリーの中、群を抜いているのがこちらのスタンドです。「スタンドのクレープなんてどこも同じでは?」とあなどってはいけません。生地が断然おいしいのです。日本のクレープは、生地で包んだ具を食べる、というイメージですが、フランスのものは生地自体を食べるという感じです。そのため、日本のスタンドでは馴染みの薄い、「砂糖(sucre)」や「バター(beurre)」というメニューがあるのもうなずけます。
パリのスタンドクレープリーの多くは、空いている時間に大量に焼いておき、夕方のかきいれ時に備えます。そして、注文が入ったときに鉄板で少し暖め、具をぬって完成というのが一般的です。一方、こちらのスタンドでは、注文と同時に調理を開始。しかも他よりも生地が厚めなので少し時間がかかります。ですが、二台の鉄板を使って注文をさばいている間、おじさんがずっとおしゃべりをしてくれるので、待ち遠しい時間はあっという間です。焼いている様子を見ていると、厚めの生地をじっくりと焼くので、焦げてしまうのではないかと心配になるくらい。でもご安心ください。このこんがりと焼く工程が、一口ほおばったときの周りサクッ、中プワッという食感を生むのです。
写真はチョコレートペースト、ヌテラ(Nutella)のクレープですが、サービス精神旺盛なおじさんは、「ラム酒も入れる?」と聞いてくれます。もちろんこちらは無料のサービスです。でも、お願いしてのんびり眺めていると、これでもかとたっぷり入れてくれるので、お酒の弱い方は、「もういいです!」と止めてください。他にも、チーズや卵、ハム入りのものを注文すると、ハーブやスパイスをお好みで入れてくれます。
レ・アルの辺りはスタンドクレープ激戦区。そんな中、こちらのお店の値段設定は周囲のスタンドよりもほんの少し高めですが(と言っても0.30ユーロ程度)、ボリュームも味も、そしておじさんのサービスも、確実にお値段以上の仕事をしています。
昔はパリの中央市場だったレ・アルが、ショッピングセンターに生まれ変わり、オープンしたのは1979年のことでした。はじめは地下のショッピングセンターもまだガラガラで、こちらの隣にあるお菓子屋さんしかなかったそうです。その当時から変わらず営業しているというおじさんは、まさに職人です。厚いクレープはかなりのボリュームなので、お昼としていただくのもおススメです。すぐ脇の中庭のベンチでのんびり食べるもよし、パリっ子を気取って散歩しながらかぶりつくもよし、おじさんの心のこもった絶品クレープ、ぜひ味わってみてください!
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