56番地 サン・タンドレ・デ・ザール
[St-Andre-des-Arts]
33番地 クレプリ・サン・ジェルマン
[Creperie St-Germain]
27番地 クレプリ・デ・ペッシュール
[Creperie des pecheurs]
27番地 クレプリ・デ・ザール
[Creperie des Arts]
6番地 クレプリ [Creperie] |
丸い鉄板の上で、薄い生地を木のへらで伸ばしながら焼き上げるクレープ。直径が3-40センチはありそうです。見事ですね。薄焼き卵よりも薄く大きなクレープを巧みに裏返す技術!ほれぼれしてしまいます。
日本でも繁華街に行けば、クレープ屋さんを見つけることができるようになりました。皮を焼くいい匂いがどこからともなく漂ってきます。でも、クレープって、こどものおやつ、と思っている方も多いのではありませんか?確かに日本では「お菓子」の範疇でしょうか・・・。パリにいらしたら、是非、本場のクレープを食べてみてください。これは決して「女子供だけが食べるもの」ではありません。
もちろん、パリでもパン屋やお菓子屋の店先で、立って食べるようなものはたいていが「おやつ」です。子供たちの大好きなチョコレートクリームを塗ったり、ジャムをはさんだり・・・・。でも、「クレープリ」と呼ばれるクレープ専門レストランに行けば、そこには大人の男たちもいるのです。
サンジェルマン界隈にはなぜだかたくさんクレープリがあります。例えば、地下鉄のサンミッシェル駅を出てセーヌ川を右手にして、サン・ミッシェル大通りから裏道に入ってください。サン・タンドレ・デ・ザール(Rue St-Andre-des-Arts)という小道が見つかるはずです。この狭い道をずっとまっすぐ歩いていくと、ビュッシ十字路(Carref. de Buci)にぶつかりますが、そこに至るまでのわずか2-300メートルに、実に5軒ものクレープリがあるのです。
クレープリには、ガレットと呼ばれるそば粉でできた黒っぽいものと、普通の小麦粉で焼き上げたものとがあります。ガレットは主に「食事用」。中にハムや卵やチーズや野菜やきのこなどが入っています。スモークトサーモンや香辛料を効かせたソーセージなど、いかにも飲兵衛が好きそうなメニューもありますよ。中身は1種類でもよいし(4ユーロ位から)、おなかがすいていたら贅沢に4-5種類(7ユーロ位から)の組み合わせはどうでしょう?そして普通のクレープはデザート用です。簡単なのは砂糖やはちみつ(3ユーロ前後)。ちょっと凝ってお店の特性の果物のコンポートとかさらにホイップクリーム添えなどもあります。「定食」にはこのガレットとクレープという「コース」に飲み物がつきますが、それで、9ユーロから13ユーロくらいでしょうか。飲み物はシードルというりんごをベースにしたアルコール度の低い、子供でも飲める発泡酒を選ぶのが一般的ですが、赤ぶどう酒という選択ももちろんあります。レストランによっては、食後のコーヒーがつくところもありますし、シードルで割ったキールを食前酒に出してくれるところもあります。「定食」を食べればそれなりに満腹になるでしょう。また、軽食として、ガレットにサラダを添えた一品(7ユーロ位から)もあります。ダイエット中の方にお勧めかもしれません。
ビュッシ通りの先はサンジェルマン・デ・プレ教会。この界隈にいらしたら、是非、一度お試しください。それぞれのクレープリの、微妙に違うテイスト(お味のみならずお店の雰囲気も)を味わってみるのもオツなものです。
ガレット |