パリならではのゆっくりとしたリズムに身をゆだねてみたい。 パリジェンヌのお気に入りのグルメスポットを紹介します。
ここは17区のはずれポンカルディネの近くにある店。モロッコ風のたたずまいがオリエンタルな雰囲気をかもし出している。店の名前は3段という意味で3段上った所にある店というほどの意味だ。この名前はヴェルサイユにある有名なレストランと同じである。中はとても清潔で上品な感じ、出てくる食べ物もきれいというか潔い感じがする。ここはクスクスもいけるがタジンという肉の蒸し焼き料理がお勧め。言ってみれば富士山のような形をした蓋をして肉や野菜を焼くのだが上の所が煙突のようになっていて蒸気がでるしかけ。土鍋の一種なのだが一切水を使わず焼き上げるので味が逃げずふっくらと美味しくたきあがるのだ。 鶏とオリーブ、またはレモン風味、子羊とアーモンドとプラム、野菜のみ、たまに魚のもある。 鶏と塩漬けのレモンとオリーブのタジンが最初の人には無難かもしれない。 ちょっと慣れてきたらラムとアーモンドとプラムのタジンに挑戦してみよう。プラムがとろっとしてあまずっぱくラムの旨さと合いアーモンドがかりっとして実にあう。肉とフルーツにアーモンドの取り合わせなんていうとお菓子みたいで眼を白黒させてしまうかもしれないがフルーツの香りとあまずっぱさが肉の臭みをとってくれてヨーロッパの人もよく肉とフルーツを合わせる"シュクレ・サレ"(あまいのとしょっぱいのが一緒になっていること)と言う。 デザートは甘いオリエンタル菓子があるが日本人はこれでお腹一杯になってしまうだろう。あとは甘いミントティでしめくくろう。ときには下がどろどろのアラビア風のコーヒーでもいいかもしれない。 ワインはあちらのgris(グリ、ロゼなのだが色が薄くすっきりとした飲み心地)がお勧め。お値段はタジンで11〜14ユーロ、ミントティとで15ユーロ以内(昔の100フラン)で収まる。 無休 メトロ : Wagram