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セ・サンパ
感じいい!親切!ちょっと贅沢!「セ・サンパ」とパリジャンは表現します。そんなサンパなパリを、ほぼ毎週更新でご紹介しています。
from kosovo2003.01 back|next

 新年おめでとうございます。
コソボの2003年の幕開けは花火の競演。午前零時を待ち切れず、若者たちが爆竹をぼんぼん鳴らしていたのが、2003年になったと同時に、もう一斉に方々の家々から、花火、 はなび、ハナビ、hanabi…。私の家は丘の中腹にあり、プリスティナ中が見渡せます。中心部からも、左からも、右からも、下町からも、町の反対側の山の手からも、古いモスクのドームの近くからも、丸い菊状の高く上がるのやら、滝みたいに流れるのやら、もっと低いジミなのやら、音だけすごいのやら、ありとあらゆる種類の花火が花開き、そのきれいなこと。個人が勝手に打ち上げる、こんな花火は、初めて見ました。
去年も、一昨年も、あちこちで銃や、機関銃を発射して、お正月を祝って、怪我人が出ていたことを思うと、やっとコソボの人達も平和を享受できるようになったのだ、と実感しました。町なかでこんなに大きな花火をやって危なくないのかな、と危惧しつつも、私も部屋の電気を消して花火を楽しみ、平和の喜びを共有しました。
 大晦日には、即興の野外音楽会が催されるほど暖かく、私も綿飴 (子供の時に縁日で食べたのとまったく同じで、とても懐かしかった) を舐めながら通りすがりに鑑賞したりしたのに、元日の朝は、白一色の雪景色。コソボは本当にドラマティックです。
箱山富美子

追伸:後で聞いた話しでは、今年も手榴弾をドラム缶で爆発させて祝ったグループもいたそうです。幸い怪我人はでませんでした。
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