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2003.05 | back|next | ||
1月のコソボからの手紙によせて 本欄1月のコソボの新年の花火の模様を語った手紙に対して、現在ニューヨークにお住まいの益子卓さんから、次のような反響がありました。
紛争直後のミレニアムの新年は コソボ西部の県都、スキャンデライで迎えました。この地域はコソボの中でも格段に貧しく、また民族間紛争で最も被害を受けた地域のひとつです。家や学校が破壊され、燃やされ、たくさんの人々が殺されました。私はここの越冬援助プロジェクトに参加して、2000軒の民家の再建にあたっていました。同じく国連から派遣されていた、当時の井上市長に駆出されて、市役所前で炊出しや、キャンプ ファイアー, 福引きなどをして、正月を祝いました。祝砲とはいえ、あちらこちらで自動小銃の銃声が響いていました。プロジェクトで雇ったローカルスタッフまでが拳銃を持出して、市役所のオフィスから発砲する始末。
2002 はコソボから一時帰国中で東京にて過ごし、そして今年はNYのセントラルパークから打上げられる花火を見ました。 当初はNYに来ても、逆カルチャーショックとでも申しましょうか、シャワーのお湯がすぐなくなりそうで、水流を細くしたものでした。 まだまだ復興には時間がかかることと存じます。みなさんお元気でがんばってください。 益子卓 ←越冬援助プロジェクト:コソボの冬は本当に厳しい!マイナス10度〜15度が続くので、しっかりした家と暖房がないと、凍死してしまいます。 |
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