文化の都パリは健在！様々な文化が同居する
パリはミックスカルチャーのメルティングスポット。


セ・サンパ
感じいい！親切！ちょっと贅沢！「セ・サンパ」とパリジャンは表現します。そんなサンパなパリを、ほぼ毎週更新でご紹介しています。
　　
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パリの音楽シーン　2003年９月・10月　(2003.9) 　
〜カーラ・ブルーニやノラ・ジョーンズ、
「癒し系」は世界共通の音楽原語！？〜
今年の年明けから、ｖｉｒｇｉｎやｆｎａｃといった、パリの大型レコード屋さんの店頭に推薦ＣＤとして置かれ、また、テレビでよく流れ、ずっと気になっていた女性ボーカルがいました。
彼女の名は、カーラ・ブルーニ。イタリア人の彼女は、トップモデルとして活躍していましたが、昨年末、初めてのＣＤアルバムを出し、これが大ヒット！「Quelqu`un m`a dit」のＣＤは、2003年６月の売り上げチャートで、堂々の第２位、現在迄に80万枚の売上です。
モデルでも活躍し、曲も作り、ギターも弾く、多彩な才能を持つ彼女。スタイルは勿論、顔もとっても美しい。意志の強そうな顔です。ミーハーな私は、ＣＤジャケットで気に入ってしまいました！早速、ＣＤを買い、聴いてみると、、、、、。ジャンルは、シャンソン・フランセーズのヴァリエテ（日本でいえば、「歌謡曲」という範疇かなあ？）。彼女自身のギターの弾き語りで、歌うというより語られる歌は、朴訥として、その独特な搾り出すような声ともマッチし、何とも言えない味があります。心が癒されます。夜、毎日のように聴く、私のお気に入りの１枚となりました。
その後、何度かテレビに出演する彼女を見たり、雑誌を見ていたら、カーラのお姉さんが、最近話題の映画に主演し、また自分でも監督として「Il　est plus facile pour un chameau」という映画も撮って活躍している女優、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキだとわかりました。姉妹揃っての大活躍！お姉さんの方は、美人で売っているというよりは性格俳優という感じ。表現力と、恥じらいが見え隠れする可愛らしさと、普通の女の人らしさが同居した、何とも言えない存在感で勝負です。
丁度その頃、2003年２月、アメリカでは、ノラ・ジョーンズが第45回グラミー賞で主要４部門を含む８部門を受賞し、大変な話題になり、その前から、彼女の歌声も、よくフランスのテレビで流れていました。ジャズなので、カーラ・ブルーニとジャンルは異なりますが、ノラの歌声も、ちょっと鼻にかかったハスキーボイスで、シルキーで、癒されます。
アメリカでもフランスでも、みんな、ちょっと疲れているのか？なごみ系がブームです。
因みに、私は、ノラ・ジョーンズの2002年10月８日のパリでのコンサート（ラ・シガール）にも出かけ、その時は、「歌声や歌は素敵だけど、コンサートにはまだ慣れていない感じ」という印象を持ちました。23歳の彼女自身は、十代の頃から歌っていたようなのですが、バンドとのコラボがプロっぽくない感じでした。その素人っぽさがいい、と言えばいいんだけど、、、、。まだ、コンサートを始めたばかりの１年生だったのですね。その時は、ＣＤで聴いていた方がいいな、と思っちゃいましたが、その後、賞を総なめにし、わずか半年後に、ＴＶで見たときには、堂々としていて、貫禄さえ感じました。日本でも昨年の秋にコンサートがあったから、聴きに行った人も多いのではないかしら？「come away with me」のＣＤは、とにかくいいです！
ノラ・ジョーンズの曲は、こちらのテレビのＣＭで、今もよく流れています。当分、ブームは続きそう、、、、。
今後の活動が楽しみな二人。これからの秋の季節、カーラ・ブルーニやノラ・ジョーンズのちょっと甘く気だるい歌声にひたって、癒されてみてはいかが？








　
　

◆ ◆ Ayumi のパリ９月〜のおすすめコンサート ◆ ◆
　今回ご紹介したカーラ・ブルーニのコンサートは、来年の２月17日から２月21日まで、THEATRE DES BOUFFES DU NORDで行われます！待ち遠しい！！その前に、今秋は例年より早く、お薦めコンサートが目白押しです！
9/23〜10/5

オランピアにて、エディ・ミッチェルのコンサート。
お父様方に、絶大な人気を誇るエディ・ミッチェル！
<OLYMPIA> 28､bd　des Capucines 75009 Paris

9/29 　 オランピアにて、ジョルジュ・ムスタキのコンサート。昨年秋から、コンサート・ライブを再開した69才のムスタキ。昨年のライブでは、会場中で大合唱になりました。
10/7〜10/8 エリゼ・モンマルトルで、人気抜群のベナバールのコンサート。ベナバールは、10/10にトリアノンで、また、来年の2/12には、グラン・レックスでコンサートがある予定です。
10/7〜10/8 オランピアにて、セルジュ・レジアニのコンサート。
フランスシャンソン界の大御所中の大御所。81歳。
　 10/17〜10/18 カジノ・ド・パリにて、モラーヌのコンサート。 　 昨年は、ララ・ファビアンとのデゥエット曲で話題を提供していたモラーヌ。今年はカジノ・ド・パリでどんな歌声を聴かせてくれるのか楽しみです。 　
　 10/21〜11/１ ヴァンティエム・テアトルにて、ベルナール・ジョワイエのコンサート。
私がパリに来てから、もっとも好きな歌手。ちょっと見は、田舎のおじさんだけど、歌は素敵です。彼は、ジュリエットに、曲も提供しています。
 　
　 10/23〜10/25 バタクランにて、ウリグルスのコンサート。
歌って踊るコミカルグループですが、アカペラで聴かせる歌唱力は折り紙つき。舞台いっぱいに広げられる楽しいパフォーマンスで、元気をもらいに行こう！
 　
　 10/28 オランピアにて、バンジャマン・ビオレのコンサート。
甘いマスクと、繊細な歌声で、今、人気沸騰のバンジャマン・ビオレ。孤独な影が見え隠れする歌は、女心を捉えて離さない、、、。うう、顔だけでも見に行きたい、、、！
<OLYMPIA> 28､bd　des Capucines 75009 Paris
 　
　 11/2〜11/3 ゼニットにて、ルノーのコンサート。
常に時代への反逆を歌ってきたルノーは、おじ様たちに大人気。昨年、最も売れたＣＤは、パトリック・ブリュエルを抑えて、このルノーのＣＤ。渋い声で聴かせてくれます。
<ZENITH> 211,av Jean Jaures,Parc de Villette 75019 Paris
　
　 11/3〜11/8 オランピアにて、エレーヌ・セガラのコンサート。 　
　 11/7〜11/9 カジノ・ド・パリにて、サルヴァトーレ・アダモのコンサート。日本人にはお馴染みのアダモ。仏では、如何？ 　
　 11/11〜11/22 ラ・シガールにて、トマ・フェルセンのコンサート。
貴公子然とした、トマ・フェルセン。日本の女の子好みでは、、、？
 　
　 11/18〜11/19 ベルシーにて、パスカル・オビスポのコンサート。
今をときめく、ヒットメーカーのパスカル・オビスポ。
 　
　 11/18〜11/23 バタクランにて、アクセル・レッドのコンサート。
昨年、ルノーとのデュエットが話題だった彼女。今回は、アコースティックなシンプルなコンサートになりそう、、、、。
 　
　 　 　 　
　
　
●筆者プロフィール

Ayumi　Ishihara

日本で、会社勤めをしながら、シャンソンを10数年歌っていたが、エイッと会社を辞め、2001年９月に渡仏。現在はパリ留学中。ソルボンヌの文明講座に通う傍ら、パリのシャンソニエ「オートロワ・マイエ」で週２回歌っている。このライブハウス（地下のカーヴ）は、夜の11時から朝の６時まで営業。入場料：平日17ユーロ、金・土22ユーロ＋飲食代で、シャンソン・フランセーズから、ラテン、Ｒ＆Ｂ，ロック、ソウルなど、いろんなジャンルの歌が聴けるライブハウス。ダンサーがテーブルの上でも踊っちゃいます。（お客さんも、踊っています。）しかも、年中無休。日本では、なかなかない場所だと思いますので、パリにいらっしゃったら、是非一度お出かけください。
出かけたその日に急でも、「ＡＹＵＭＩはいないのか？ＡＹＵＭＩを呼んで！」とお店で聞いていただくと、店から連絡があり、都合がつけば私がかけつけます！お試しあれ！（但し、夜中の2時に電話で起こされるのは、ご勘弁ください！せめて、真夜中の０時までに行ってみてくださいね！そうじゃあないと、座れないかも！）

オートロワ・マイエの住所
店の名前　ＡＵＸ　ＴＲＯＩＳ　ＭＡＩＬＬＥＴＺ
住所　　５６　ｒｕｅ　Ｇａｌａｎｄｅ ７５００５　　Ｐａｒｉｓ　　METRO:ST.MICHEL
TEL:０１．４３．５４．４２．９４　

メトロはサン・ミッシェルの駅が近く、場所はサン・セブラン教会の斜め前になります。旅行ガイドブックには載っていないので、穴場です！

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