文化の都パリは健在!様々な文化が同居する
パリはミックスカルチャーのメルティングスポット。




セ・サンパ
感じいい!親切!ちょっと贅沢!「セ・サンパ」とパリジャンは表現します。そんなサンパなパリを、ほぼ毎週更新でご紹介しています。
  
他のパリを聴く
この夏は、数奇な運命のダリダ(Dalida)に酔う
《LA MOME》 愛と悲劇のシャンソンの女王、エディット・ピアフ
現代版エディット・ピアフ 「L'empiafee」を聴いて、元気をもらおう!
パリの秋も、またまたミュージカル?
パリの春も、またまたミュージカル?
パリの冬は、 コメディ・ミュージカルでホットに!!
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パリの音楽シーン 2006年11月・12月 (2006.11)
〜今年の秋は、現代版エディット・ピアフ
        「L’empiafee」を聴いて、元気をもらおう!


 随分、ご無沙汰でした。久しぶりに、石原 歩のパリの音楽シーーン復活です。さて、私の話題は、このところコメディ・ミュージカル(ミュージカルのことです!)続きでしたが、今回は、エディット・ピアフです。
 エディット・ピアフといえば、誰れでも知っている超有名・歴史的フランス人女性歌手。日本でいうと、「美空ひばり」を想像すると、わかりやすい。日本では「愛の讃歌」はとても有名な結婚式ソングになっちゃっていますが、原曲は、エディット・ピアフが創唱した、死んだ後もあの世で添い遂げて見せるわ!という、激しすぎる愛の歌。彼女は、多くの男性との恋愛でも有名。イヴ・モンタンやジョルジュ・ムスタキやアズナブールなど多くの有名男性歌手を育て上げ、一方で、モルヒネ中毒やアルコール依存症になるなど、その人生は波乱万丈。そんな激しい人生を象徴するような彼女の歌は、その独特のちりめんヴィブラートに乗せて、150CMあまりの小柄な身体全体で表現、聴くものを虜にする。
 それゆえに、今まで幾多のエディット・ピアフの曲でのコンサートがあっても、観光客相手ならいざしらず、個性を重んじるフランス人の聴衆には、どうしても物足りなさが残ってしまった。本家のエディット・ピアフを超えることは無理なのだ。
それであれば、違う表現で勝負!と、当然、皆そう考える。エディット・ピアフの歌を、男女合計5人の歌手が、時にデュエットで、時にソロで、時に5部合唱で歌うコンサートはなかなか評判が良いらしく、ずっとロングランで公演している。
 そして、この10月から、バスティーユの近くのコメディ・バスティ−ユの劇場で始まった、エディット・ピアフのコンサート  「L’EMPIAFEE(オンピアッフェ)」が面白い。
 今まで多くの商業ミュージカルに出演していて、歌唱力にも定評がある金髪のフランス人女性歌手、クリステル・ショーレー(Christelle CHOLLET)が、エディット・ピアフのナンバーを歌い上げる。ピアニストは、私のピアニストでもある、ジャン-ルイ・ベイドン(Jean-Louis BEYDON)。演出は、本人も俳優として、Theatre Dix Heuresで「BOB&REMY」にロングランで出演していた、レミ・カッシア(Remy CACCIA)。コメデイアンのレミによる演出なので、このコンサートも大いに笑わせ、また、聴かせどころありの1時間半の物語だ。しかも、ピアノのジャン-ルイによるアレンジで、エディット・ピアフの曲が、ラップになっていたり、ブルースだったり、サルサ、ゴスペル、ロックンロールに!様々にリズムが変わる。客席の客も巻き込んでの1時間半は、あっという間。
 フランス語が分かった方がコメディの部分が理解できて、もっと面白い(例えば、フランスで流行のTVオーディション歌番組「スター・アカデミー」を、女の子達が自宅のTVの前で、散々に、候補者の服装や歌や髪型,,etcを批評しながら観ている風刺や、ネットでの男女出会いサイトへの自己紹介文の紹介、、等が出てきて笑える!)が、わからなくても、エディット・ピアフの本来の世界からかけ離れたリズムで、ピアフの曲を聴いているだけでも楽しい。でも、フランス語が全くわからないという人のために、少しだけ内容をご紹介しよう。
 エディット・ピアフのコンサートに、エディット・ピアフが来れなくなり、替わりに、「SOSシャンテゥーズ(歌手の人材派遣会社)」から派遣されたMOPI(モッピー)がやってくる。次の派遣の仕事があるので、1曲だけ歌って去ろうとしたモッピーだったが、、、、なんと、彼女のスクーターが盗まれてしまった。已む無く残り、歌い続けていくが、トンでるモッピーは、エディット・ピアフ本来の伝統的ダサイ歌い方を好まない。ピアニストのジャンルイに、ブルースやラップ、サルサなどを要求し、やがては客席を巻き込んで、、、といった調子。観客もダサい格好で行くと、舞台に引っ張り上げられる可能性大!ご注意を。
 この「L‘empiafee」は、現在、毎週日曜日、夜の8時から、Comedie Bastilleで、公演しています。さらに評判がよければ、毎日の公演になるとか、、、!楽しみです。
 
 

◆ ◆ Ayumi のパリ2006年11月〜のおすすめコンサート ◆ ◆
  毎週日曜日20時〜
コメディ・バスティーユにて、「L’EMPIAFEE」
<Comedie Bastille> 5,rue Nicolas Appert75011 Paris
Metro :Richard-Lenoir
 
  毎週月曜日21時〜

テアトル・ディーズールにて、「レザンネ・サン・ジェルマン」のコンサート。
<DIX HEURES> 36、bd de Clichy 75018 Paris
METRO:Pigalle

 
  11/16〜19 オランピアにて、ガルーのコンサート
<OLYMPIA> 28、bd des Capucines 75009 Paris
 
  11/18 ル・グラン・レックスにて、リアンヌ・フョリーのコンサート
<GRAND REX> 5、bd Poissonniere 75002 Paris
 
  11/18 ゼニットにて、コルネイユのコンサート。
<ZENITH> 211,av Jean Jaures,Parc de Villette 75019 Paris
 
  11/21〜12/9 ヴァンサン・ドレルムのコンサート。
<CIGALE> 120、bd de Rochechouart 75018 Paris
 
  11/22 バタクランにて、ドミニクAのコンサート
<BATACLAN> 50,bd Voltaire (11区)METRO:Oberkampf
 
  11/27

ラ・シガールにて、フランク・モネのコンサート。
<CIGALE> 120、bd de Rochechouart 75018 Paris

 
  11/29 ベルシーにて、ルイ・アタックのコンサート。
<P.O.P BERCY> 75012 Paris  METRO:Bercy 
 
  11/31 ベルシーにて、ベナバールのコンサート。
<P.O.P BERCY> 75012 Paris  METRO:Bercy
 
  12/3 ラ・シガールにて、ミオ・セックのコンサート。
<CIGALE> 120、bd de Rochechouart 75018 Paris
 
  12/5 ゼニットにて、ジャン-ルイ・オベールのコンサート。
<ZENITH> 211,av Jean Jaures,Parc de Villette 75019 Paris
 
  12/14 オランピアにて、オリビア・ルイズのコンサート。
アルバム「ラ・ファム・ショコラ」が大ヒットした女性歌手。ちょっと鼻にかかった独特な声は、一度聞いたら病み付きになる?(私は、病み付きになっています!)
<OLYMPIA> 28、bd des Capucines 75009 Paris
 
       

*この時期の「石原 歩」のコンサートは、12/12に、パリに隣接しているヴァンヴ市の老人ホームを訪れ、慰問コンサートを実施します。初めての、フランスでの老人ホームでのコンサートなので、目下、フランス人にとっての昔懐かしい歌を研究中!
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