かつて芸術家たちが集ったモンパルナス界隈は開発が進み、今では当時の面影を感じられる場所はほとんど無くなってしまいました。そんな中で唯一、まるで時が止まったかのようにノスタルジック、ツタに覆われた静かな袋小路があります。20世紀始めに芸術家たちがアトリエとして使用し、議論を交わし、パーティーをして賑わったこの袋小路には、現在ギャラリーやアトリエ、そしてモンパルナス美術館が入っています。
モンパルナス美術館の今回の企画展は、歴史、音楽、詩人たち、画家、など多方面から “モンパルナス” に迫るテーマで制作された映像シリーズ <モンパルナスの熱い時> のプロジェクションと、それにまつわる、ジュネーヴのプティ・パレ美術館から貸し出された作品群によって構成されています。ピカソ、ジャコメッティ、サティ、コクトー、シャガール、藤田嗣治、モディリアーニ、ピカビア・・・。まさにモンパルナスが熱かった頃の息吹を、映像、作品、記録写真などから感じることができます。
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